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いくらティッシュケース / ARAMAKI
贈答用のいくらの箱を、そのままティッシュケースにしてしまった一品。誰もがクスッと笑ってしまうこちらは、2016年に木箱会社『吉岡製函』さんとの出会いから生まれました。
現在使用している2kgの箱は昔からある贈答用の規格サイズですが、近年ではいくら価格高騰によって需要がなくなり、1kgや500gの箱が主流になっています。そこで、工場の片隅に積んであった2kgの箱を持ち帰り、再活用することにしました。
蓋は、実際に梱包する際に使うベニア板にスリットを入れて加工。細かな改良を重ねて、いまでは蓋はARAMAKIで製作し、箱は『有限会社岩村製函』さんにつくってもらっています。
テーブルやデスクなど、置いた場所がちょっと華やかになるティッシュケースです。
サイズ|約26.5cm×15.5cm×7.5cm
素材|北海道産マツ材・シナベニア(無塗装)
〈木工品のお取り扱いについて〉
素材は、北海道産のマツの無垢材を使用しています。天然素材のため、環境に合わせて呼吸するように伸び縮みする特性があります。過度な乾燥や湿気は、ソリやワレの原因となることもあるのでご注意ください。濡れたものに直接触れるとシミになる場合があるので、速やかに拭き取ってください。直射日光の当たる場所はできるだけ避けてください。
時間が経つと文字が薄くなったり、木部の色が変わったりしてきますが、一点ごとの木目や色合いの違いとともに、変化を楽しんでいただければ幸いです。木部のお手入れは、乾拭きか固く絞ったふきんで磨いてください。
・ARAMAKIとは、
ARAMAKIは、北海道のお歳暮の定番、新巻鮭の木箱に惚れ込んだ宮大工から生まれた新しいプロダクトです。
鮭箱は重ねて運ばれ、保管されることが多いため、水揚げされた産地、鮭の種類、漁法、重量、選別方法、水産加工会社の屋号などの情報が一目でわかるように印刷されています。
鮭箱そのものだけでなく、こうした輪転機の版を使ったデザインが特徴です。
宮大工には、「木材を大事にする」「使い切る」「適材適所」という教えがあります。
この鮭箱含め、水産業で使用される木箱という素材の価値を見直し、活用することで「適所」を探し続けています。
様々製造しているプロダクトの中での楽器づくりでは、これまで使用することのなかった北海道産マツ材の潜在能力を探り、その特性に寄り添うことで、新しい音の響きが生まれました。
また、くにをの鮭キムチ株式会社と共に「くにをの鮭キムチ」シリーズを設置する為の店舗用の什器を、共通理念の元に開発したり、店舗、飲食店の店内デザイン等、様々な幅広い展開を行なっています。
活動を続けるなかで、木箱メーカーや製材所、水産加工会社を訪ね、木製の箱が発泡スチロールに取って代わられていく状況や、鮭の漁獲高の減少など、漁業や林業、流通業の現状を知りました。
そこで、製造ラインを見直し、製造会社と一緒に製品を開発したり、第一次産業のこれからについて考える場づくりを行っています。
新巻からARAMAKIへ。新巻鮭を取り巻く食文化そのものをものづくりに反映し、日々の暮らしのなかから新しい豊かさを育てることを目指しています。